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          Quality of Ayurveda


日本のアーユルヴェーダの現状

アーユルヴェーダの古典スシュルタサンヒターに、 間違ったアーユルヴェーダについて
「聖典の知識も経験も、治療の仕方や時や量についての知識もない。
このような人々は病気を助長し、生命を消滅させる人々である」
と記されています。

アーユルヴェーダの浄化法は、ゆっくりと時間を掛けて、
可能な限り身体に負担を掛けないように浄化を進める
安全性の高いセラピーです。
しかし、それはアーユルヴェーダの基本に則って初めて
成立する事です。
アーユルヴェーダを施すセラピストは、正しいアーユルヴェーダの
知識を常に探求し続け  決して商業主義に流されず、
品質を損なわないアーユルヴェーダを実践する事が一番の責任です。
また、アーユルヴェーダを受ける方も、正しいアーユルヴェーダを知り
優劣を見分ける事が必要です。

スシュルタサンヒターには
「ドーシャが悪化、アーマ=毒素が蓄積されている時に
 薬化されていないオイルを使用すると
 ドーシャ・アーマ共に悪化させる」と記されています。

スシュルタの記述でも明らかなように
正しいアーユルヴェーダでは調理用胡麻油やアロマオイルなどで
施術を行う事はありません。


 

偽りの情報

【オイル編】

古いオイルほど効果がある?


古いアーユルヴェーダオイルほど効果があると言っているサロンもあるようですが
これは間違いです。オイルが古くなると酸化=腐敗が進み過酸化脂質を生成します。
身体内に活性酸素が入ると過酸化脂質を生成しますが、
酸化したオイルを塗布する事は避けるべきです。
過酸化脂質は細胞を傷つけ様々な病気を招くと言われています。
酸化=腐敗したオイルは匂いで解ります。
古いギーは精神に優れた作用があると古典に記されていますが
オイルには当てはまりません。

オイルを薄めて使うなんてあり得ない!

アーユルヴェーダオイルを薄めて使っているサロンがあります。
これは業者からの商業上のアドバイスからのようですが、
薄めて使う事はアーユルヴェーダでは 許されていません。
インドのアーユルヴェーダ医も日本の状況に落胆していました。



アーユルヴェーダサロンの見分け方


アーユルヴェーダの普及が進み、アヴィヤンガやシローダラーだけでなく
様々な浄化法トリートメントを 行うサロンが増えてきました。
しかし、その中にはアーユルヴェーダでは考えられない方法や処方で
施術を行っているサロンがあります。
こうした偽りのアーユルヴェーダサロンが蔓延してしまったら
一般のお客様は誤ったアーユルヴェーダを知ることになります。

【シローダラー編】

白い胡麻油でシローダラー?

炒っていない胡麻から作られた「白い胡麻油」(商品名:太白胡麻油、純白胡麻油)で
シローダラーをしていることを推奨する書籍がありました。
確かに施術を見ればシローダラー風です。しかしシローダラーとは アーユルヴェーダ
のオイルを用いて初めてシローダラーと呼ばれます。

先述の通り、アーユルヴェーダの古典スシュルタ・サンヒターに
 「ドーシャが悪化、 アーマ=毒素が蓄積されている時に薬化されていないオイルを
 使用するとドーシャ・ アーマ共に悪化させる」 と記されています。
それはシローダラーにも適用されるルールです。薬化とは薬用植物を煎じることです。
インドのアーユルヴェーダ医師によると、メンタル・ドーシャが乱れている時に薬化され
ていないオイルでシローダラーを行うと、その時はリラックスを感じるが、後になって
メンタルドーシャの乱れが 激しくなると言っています。
偏頭痛や鬱が激しくなった、との症例もあるようです。
シローダラーを受ける際には薬化されたアーユルヴェーダオイルを使用している
サロンを選ぶ事をお薦めします。

シローダラーとは、人肌に温められたアーユルヴェーダオイルを 絶え間なく額に垂らし
続ける トリートメントです。脳内のα波を増加させると共に、脳から脊髄の中枢神経を
刺激します。 また脳に滞ったアーマ(毒素)を排泄させます。

効能効果 : 不眠症、躁鬱病・統合失調症などの精神疾患、皮膚疾患、麻痺の兆候、
         脳卒中の後遺症、高血圧、 過度の精神疲労、不安神経症、
         感覚器官の強壮など。 

 
【ピンダスウェーダ(キリ)編】


「ピンダ」とは丸い塊、球、ボールを意味するサンスクリット語です。
薬用植物、薬用米を生地に包んでヒモでしばり、丸く形作ったものを総称して
ピンダスウェーダと呼びます。ケララ州のアーユルヴェーダ医は
ピンダよりも「キリ」と呼ぶことの方が多いです。
ピンダスウェーダと言っても、「ナヴァラキリ」「エラキリ」「ジャンビーナキリ」
「マーンサキリ」など、生地の中に何を入れるのかによって、治療名称が
異なるからです。


ナヴァラキリ・・・・日本米を使ったナヴァラキリ?

ナヴァラキリなどのピンダを使用した浄化法が普及されていますが、正しい処方で
行われていない サロンが多いようです。
ナヴァラキリは、Balaという薬用植物(ナヴァラキリではメインに使われる)、その他数種類の薬用植物と牛乳でナヴァラライスを煮込んで作られ、Balaとナヴァラライスが混ざることによって
初めて優れた効果を発揮します。
通常のお米とナヴァラライスでは、有効成分であるアルカロイドの量が10倍の違いが
あることが分析で解りました。
サロンでナヴァラキリを受ける際に、どんなお米を使っているか確認する事をお薦めします。

ナヴァラキリはBalaを主とした薬用薬草の煎じ液で煮たナバラライス(ナヴァラキリ専用
の 薬用ライス)を布地に包んだボールを用いて施される高いアンチエージング効果がある
スウェーダナ・カルマです。 通常、スネハナカルマ終了後に数日間連続で行われます。

効果:麻痺、坐骨神経痛、衰弱、白帯下、精液漏、多尿症、アンチエイジング、リウマチ、
    関節炎、 関節痛、高血圧、高コレステロール症、皮膚疾患など



エラキリ・・・・・タイハーブを使ったアーユルヴェーダ?

エラキリとは、薬用植物の生葉(Ella)と数種類のパウダーを布地に包んだボール(Kizhi)を
使用するトリートメントで、 これを熱めのアーユルヴェーダオイルに浸し、全身または局所に
塗布しながら、マッサージを施します。 特に関節と筋肉を重点に擦り込みます。
ピンダスウェーダを食用のスパイスやタイハーブのレモングラスなどで行っているサロンが
あります。アーユルヴェーダでは症状に合わせて薬用植物の配合を変えます。


 
【ネトラタルパナ編】

医師法違反の可能性も・・・
ギーに眼球を浸すネトラタルパナを行っているサロンが増えてきました。
これは医師法違反に抵触する恐れがありますので医師の管理下で行うべきです。
 
眼病を招く調理用ギー
薬化されていない調理用ギーを使用すると眼病を招くと言われています。

ネトラタルパナで使用される薬用ギー
インドのアーユルヴェーダのクリニックで調理用ギーを使用する医師は信頼できません。
ネトラタルパナに使用される薬用ギーはトリファラー グリタTriphala Ghritaが有名です。
 

優れたセラピストの見分け方


学習および経験が長い
チャラカサンヒターに「患者は生きた本であり、身体を良く理解する為には
毎日その本を読むべきである」と記されています。
机上の学習ではアーユルヴェーダの真髄に迫ることは不可能です。
人に接し、触れる中で初めて成長し始めます。
セラピストにとっての師匠は権威ではなく、お客様である事を心に深く留めるべきです。

薬草やオイルなどの処方に詳しい (使用しているオイルの処方などを認識している)
優秀なアーユルヴェーダ医師は自分でオイルなどの薬品を作って使用します。
アーユルヴェーダセラピストも薬草やオイルなどの薬品への知識が豊富です。


自分自身が本格的なパンチャカルマの経験がある
本格的な浄化法を受け始め日を重ねると、身体の変化だけでなく精神の変化も
感じてきます。スネハナカルマ中は消化力が低下してくるのが、一般的ですが
精神面ではタマス質が強くなってきます。
アーユルヴェーダの学習で一番重要な事は自身が体感する事です。
体感した事を基盤にアーユルヴェーダの知識を演繹的に思索すると
浄化のメカニズムが理解できます。

 
トリートメントとマッサージの違いを理解している
アヴィヤンガは「仕上げのアイロン掛け」、ピリツィリなどのスウェーダナ(発汗法)を
兼ねたスネハナ・カルマ(油剤法)は「洗たく」と言われています。
そのためインドではアヴィヤンガを「マッサージ」と言われ
ピリツィル・エラキリ・ナバラキリなどの浄化法
は 「トリートメント」と区別しています。
身体内をきれいに浄化をするためにはピリツィリ・エラキリ・ナバラキリなどの浄化法
トリートメントが不可欠です。
トリートメント浄化法の豊富さが、セラピストのレベルを判断する一つの基準になります。

コンサルテーションに時間をかけている
アーユルヴェーダの診断法をパーリクシャーと呼びます。
このパーリクシャ−では問診、視診、触診が行われます。
問診は本人の病歴、家族の病歴、生活パターンや食事など。
視診は眼・爪・顔・唇、舌などの部位の状態。
触診は脈や皮膚の状態、体温など。
これらを総合的に分析して体質や不調の原因等を探り当てます。
コンサルテーションの充実度によってサロンのレベルが判断できます。

社会貢献に携っている=ダルマ
アーユルヴェーダセラピストにはサットヴァが求められます。
瞑想などでサットヴァを強くするなどの考え方もあるようですが、
真のサットヴァとは人々の為に貢献する自己変革によって築き上げられます。
Buddhi Sattva(ブッディ・サットヴァ)とは他の幸福のためになろうとする生命状態、
仏教の菩薩のことです。

 

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